上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
※普段とは若干記事の志向が違うのでご注意ください。
また悲惨な表現も多いので時間と精神力のある時に読まれるのがいいと思われます。

まずこの記事の意図を明らかにしておきたい。

タイトルで書いたようにこの記念館は自分が思うに具体的な情報を与える部分と、より直感的に「大虐殺」の悲惨さを伝える「印象装置」としての部分に分かれていた。

資料(捏造、誇張含む)の豊富さにも正直驚かされたが、それよりも印象装置としての力の入れ方が自分の中で強く印象に残ったため、写真を多く使うこのブログの性格もあって、その角度からこの記念館の記事を書こうと思った。この博物館がとる手法は日本人の国民性には反するかもしれないが、国際的に情報発信する博物館を作ろうと思えば、大いに学ぶべき点があると思う。


実は記念館には二日に分けて二回行っていて、初日は一人で行き、今回紹介する部分を撮影。二日目は宿で知り合った下記の二人と情報提供をしている資料館の部分を中心に回った。

同行者は「博物館」について大学で特別講義もしているレベルの知識を持った、ニュージーランド人と元南京在住の日本人。
もともと二日目は行くつもりがなかったのだが、同行することで違った見方、意見が得られると思った。
恐らく彼女たちと出会わず、記念館に一緒に行くことがなければこういった角度で記事を書くことはなかっただろう。彼女たちに深く感謝したい。



↓ここから本文。↓


南京大虐殺紀念館。正式名称:侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館

この場所は南京との姉妹都市である、名古屋に住む人間ですらあまり行ったという話を聞かない。

それに加えて、今後の記事でも書くつもりだが、南京には人口600万人という数に対して500人しか日本人が住んでいないそうだ。上海の10万人と比べると余りにも少ない。この数字は南京事件と無関係ではないように思える。

ちなみに、この記念館は数年前に大規模な改築が行われ、有料だった入場料が無料になっており、年間入場者も10倍になっている。敷地面積が3倍、展示面積が11倍という大改築。
同行した元在住者によると改築前の記念館は一地方にあるボロ博物館と大差ないような印象だったようだ。
将来的に地下鉄もこちら側に延線予定らしいので更に入場者も増えるだろう。

さて、前置きがかなり長くなってしまったので写真を中心に中身を紹介していきたい。

正面から入ろうとすると圧倒されるのがこの立像だ。おそらく10メートル近くある。
子供を抱き、天を仰いでいる。さらに感情を煽るのが像の台の部分の台詞だ。

DSC09493.jpg

↑建物の大きさも相まって結構な迫力だったように記憶している
(雨模様だったため写真が若干見づらいがご了承を)

DSC09495.jpg

↑下から 子供を殺された母親の像

DSC09500.jpg

↑ご丁寧に英語の翻訳つき

ベトナムでも似たような、立像は見たがこういった台詞はついていなかったように思う。

この巨大立像をはじめとして結構な数の銅像が入り口まで続く

DSC09501.jpg

↑恐ろしいものから逃げるという表現をしたものが多い。

DSC09505.jpg

↑日本兵≒悪魔という表現が使われていた

DSC09508.jpg

↑戦火の中の子供の像 蛍の墓を思い出してしまった。

DSC09511.jpg

↑子供の像の前に立つ子供たち
彼女たちに難しい情報は理解できないだろうが、少なくとも悲惨な事があったことは印象に残るだろう。

DSC09514.jpg

↑負傷した老人を背負う子供

DSC09516.jpg

↑老若男女が被害にあったといいたいのだろう

DSC09519.jpg

↑レイプされた女性

DSC09521.jpg


↑泣く子供と

DSC09523.jpg

↑傍らで横たわる彼の母親


これらの像を横目で見ながら入場ゲートを通り記念館の中へ

DSC09526.jpg

↑立像を超える大きさのモニュメント 左側には叫びをあげている男

DSC09529.jpg

↑右には拘束されている人間、傷つきながらも反抗心をあらわにしている群集

DSC09532.jpg

↑そして各主要言語で書かれた被害者30万人

DSC09533.jpg

↑もちろん日本語でも

DSC09536.jpg

↑記念館側の説明だと、この十字架は記念碑な意味しかなく、キリスト教的な意味合いは持たないそうだが
ここを訪れた欧米人には特別な意味合いを持って受け取るだろう。(というコメントを同行のニュージーランド人からいただいた)


↓この先の記念広場まで彫刻が連なる
(※写真が多すぎるとの意見もあるかもしれないが、この記念館を訪問した人間はこういった彫刻を連続的に見ることになるわけで、進めば進むほど刷り込まれていくわけだ)

DSC09537.jpg

↑資料館側にもある百人切りを表していると思われる

DSC09538.jpg

↑折り重なる死体

DSC09539.jpg

↑拘束された捕虜

DSC09540.jpg

↑瓦礫に埋まった人々

DSC09541.jpg

↑泣く子供

DSC09542.jpg

↑苦しみの表情

DSC09626.jpg

↑赤子をかばう母親

DSC09627.jpg


↑拘束され連行される人々

DSC09543.jpg


↑レイプを表現したものと思われる

DSC09546.jpg


↑記念広場
どういった印象を受けるか。個人的には「日本軍によって全てが荒野にされてしまった。残るのは枯れ木だけ」ということをいいたいのだろうと思う。

DSC09548.jpg

↑本人は何も知らないとはいえ、その上を歩く子供を見ると何かしらの切なさを覚える人もいるかもしれない

DSC09556.jpg


↑「荒廃した印象」を与える広場の横に「強い意志を宿した女性」の像
共産主義国家に共通して見られる組み合わせだ。

DSC09554.jpg

↑被害者の名前が刻まれた壁

DSC09566.jpg


↑葬式を表現した彫刻 左側は

DSC09568.jpg

↑哀悼を表現し

DSC09569.jpg

↑右側は団結を促す彫刻
「悲しみを乗り越えて国民全体が団結しよう」という流れはこちらの18番らしい

DSC09563.jpg


↑至る所で東邦高校の折鶴を見たが、名古屋と姉妹都市だからという結論に。
毎年修学旅行できているようでした。
あとはカンボジアの地雷博物館でも見たがJRの労働組合の折鶴も多い。労働組合≒左ってのはさすがに安直かな


↓慰霊する場所が続く


DSC09583.jpg

↑碑文と多数のろうそくをイメージした場所

DSC09578.jpg

↑祈りをささげる場所



慰霊の場所と資料館を結ぶ部分にもまだモニュメントはある

DSC09619.jpg

↑傷を受けた女性の銅像

DSC09620.jpg

↑再現度に驚かされる

DSC09622.jpg

↑当時の生存者の足跡

DSC09623.jpg


↑かの有名な「The Rape of Nanking」を書いた女性アイリス・チャンの像
南京事件を英語圏に伝えたジャーナリストである。今回のテーマとは少し外れるが掲載してみた。


DSC09625.jpg

↑ここにも30万人の数字

DSC09605.jpg


↑恐らく日本の戦中派の人が建てたであろうもの。
記念館の中にはいくつかこういうものがある。



↓慰霊の場所を抜けた場所にある広場

DSC09589.jpg



↑正面には「和平(日本語では平和)」の文字の書かれた像


↓右側にはV字像なる大型モニュメント
内容を見ても、中国の団結、繁栄とそのための闘争を促すようにしか見えなくて
ダブルスタンダードと本音が見え隠れしている印象を受けた。

DSC09603.jpg
DSC09601.jpg
DSC09593.jpg
DSC09591.jpg

どうだろうか、このおびただしい数のモニュメントは。
資料としての情報はほとんどここでは掲示していないが、受けた印象は「いかに悲惨なことが行われたか」ということだろう。中国人であればそれに加えて愛国心までプラスされているはずだ

扇情的なキャプションもそうだが、「30万人」という数字を何度も見せ付けるのはこの事件の規模の大きさを印象づけるのに非常に効果的なやり方だと思う。
いまや日本人のほとんどは中国がこの数字を主張しているのを知っているだろうし、正直に信じる人もいるだろう。
逆に原爆の被害者の数、東京大空襲の被害者の数を日本人は簡単に言えるだろうか、海外に周知されているだろうか。私はNOだと思う。

それに比べると、「記憶しやすいわかりやすさとしつこいまでの刷り込み」という意味では優秀な機能を持った記念館であるという印象を受けた。(政治的利用をするために)やりすぎの感はあるが、日本の各資料館も見習う点はあるように思う。

次回は同行したニュージーランド人とのこの件についての議論(意見交換?)を記事にしたいと思います。

↓長文を読んでいただきありがとうございました。もしよろしければクリックをお願いいたします。

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://aroundtheworld01.blog34.fc2.com/tb.php/82-2cc41f02
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。